●「退職後は海外で暮らしたい」

シンガポールの若い世代の3分の2

「定年退職後は海外で暮らしたい」。ツアオ・ファンデーションがシンガポールの若い世代300人を対象におこなったオンライン調査によると、3分の2がこのように答えた。

 海外で余生を送りたいと答えた人はその理由について、「ゆったりとしたペースで生活でき、生活コストも安いから」と説明している。

 また、80%が定年退職後に備えてすでに貯金をはじめていると回答した。「退職後は配偶者と二人で暮らしたい」が72%、「退職後は子供と一緒に住みたい」はわずか8%だった。

 ツアオ・ファンデーションのメリー・アン会長は(老後の海外移住希望者が多かった)調査結果について、「コミュニティー・レベルで言えば、低料金で利用できるコミュニティー・サービスをもっとたくさん提供していくことが必要だ。これらのサービスを受けるには自分のポケットからお金を出さなければならないのが現状。政策決定者がこの辺をよく理解してくれるといいと思う」と語っている。

●8月28日から2週間 新型肺炎に備え演習を実施

金融機関140社以上が参加

 シンガポール国内の140社以上の金融機関が参加する新型肺炎発生に備えた演習が、8月28日から9月11日までの2週間にわたり実施される。

 こうした銀行、証券会社、金融管理庁とSGXなどの政府機関・政府関係機関などが参加するこの演習は、2006年9月の国際通貨基金・世界銀行年次総会開催前におこなわれたテロを想定した演習についで二度目。

 「シンガポールで新型肺炎が大流行し、大勢の社員が入院、死亡しても、金融機関が通常業務を停滞させることなく、シンガポールの金融ハブとしての機能を継続させること」が演習の目的。

 9月5日には、各銀行が最低一支店で、午前の営業時間中の2時間、顧客の体温測定、社員のマスク着用、入院による社員の一部欠勤下での営業などの演習がおこなわれる。

●「日本は外国人の受け入れに失敗」

 シンガポールのリー・シェンロン首相は17日、日本は外国人の才能をひきつけることができておらず、「そのため、ロンドンやニューヨークと肩を並べることができない」と指摘した。9日の独立を記念する集会で演説した。

 シンガポールの金融機関で多くの外国人が働いていることを述べた上で、今後も外国の人材の受け入れを進める必要性を訴え、受け入れに消極的な日本を事実上の失敗例として挙げた。

 シンガポールは昨年の総人口459万人の約22%に当たる100万人を長期滞在の外国人が占めるなど、外国人の専門家や労働者を積極的に受け入れて経済成長を達成。国際通貨基金(IMF)の推定値で昨年、一人当たりの国内総生産(GDP)で日本を追い抜いた。(共同)

●長期滞在外国人向けに新型カードを発行

 出入国管理局(ICA)は、留学や仕事でシンガポールに長期滞在する外国人に対し、8月13日から長期滞在用カードを新たに発行すると発表した。

 シンガポール人の外国人配偶者、子ども、親、学校に通うためシンガポールに移り住んでいる子どもについて来た付き添いの母親、仕事を探すためシンガポールに滞在している外国人が主な対象者となる。

 第一回目は、オンライン上の「ICA’S eVPシステム」を介して応募してきた人を対象にカードが発行される。

 なお、開始当初一カ月間はカード発行費用として40ドルを支払い、さらにビザを必要とする国の出身者であれば審査費用として別途30ドルを支払わなければならない。9月中旬からは、カード発行費用を60ドルに引き上げ、追加審査費用30ドルも加算される。

 学生ビザ、就労ビザ、配偶者ビザを所有する外国人に対しては、次の発行の際に新しい長期滞在用カードが発行される。

 新しいカードは緑色で、シンガポール人と永住者が所有しているIDカードと同様のデザインである。また、偽造や不正利用を防止するためのセキュリティー機能が強化されているのが特徴。

●「テッカモール」は改装後に「VERGE」に改名

 リトルインディア地区にあるショッピングセンター「テッカモール」の改装が進んでいるが、2009年なかばの新装オープン時に「バージ(VERGE)」に改名される。

 八階建て「バージ」はITショップ、ライフスタイル・ショップ、飲食店が大挙入居する予定で、その数は100軒規模になる予定だ。現在アンカーテナントのシンガポール・ヒューマン・リソーシズ、大手スーパーのシェンションはそのまま残ることが決まった。

 また、「バージ」に隣接するビルは改装後、 「チル・アット・バージ(CHILL@VERGE)」と命名され、若い世代の集客を狙うエンターテインメント施設、飲食店がたくさん入ることになっている。

●シンガポール人女性の乳がん発症率が急上昇

 国立シンガポール大学(NUS)の調査によると、50代のシンガポール人女性の乳がん発症率が急激に上がっている。中でも華人系女性の乳がん発症率が最も高く、以下マレー系、インド系と続いている。

 スウェーデン王立カロリンスカ研究所のパー・ホール教授の指摘によると、シンガポール人女性の出産年齢は年々上がってきており、それにともなって乳がんのリスクも高くなってきている。少子化や生活様式の欧米化などが乳がん発症の主な原因と考えられるという。逆に、子どもがたくさんいる女性、初産の年齢が若かった女性は乳がんのリスクが低いとのことだ。

 一方で乳がん患者の生存率は着実に高くなってきている。しかし、乳がんを発症した人のうち、早期発見したのは半分程度にとどまっている。

 NUS分子疫学センター所長であるチア・ケーセン教授は、50歳の女性、特に結婚が遅く子どもの数が少ない女性に対し、マンモグラフィ(乳房専用のX線撮影検査で、乳房をアクリル板の間に挟みこみ、厚さを均一にして撮影する方法)による検診を早めに受けることを勧めている。早期に発見されることで早期治療、生存率上昇につながるからだ。

 また最近の調査によると、シンガポールの華人系女性で大豆食品を食べている人は、乳がんの発症率が低いことが分かった。

 NUS職業・家庭医学部のコウ・ウォンプアイ助教授によると、乳がんを発症していない女性は、発症している女性と比べると大豆食品をよく食べている。また、10代の頃から大豆食品を食べ続けている女性は、乳がん発症率が最も低いとの調査結果が出ている。

 NUSと米国南カリフォルニア大学による共同調査の結果では、豆腐と豆乳を摂取している人は摂取していない人に比べて乳ガンに罹患する比率が18%も低いことがわかった。調査は過去10年間、シンガポールの華人女性(45〜74歳)3万4000人を対象におこなわれた。

 シンガポールでは毎年平均1100人が乳ガンにかかり、273人が死亡している。

 今後は、乳がんを早期発見できる方法を見つけ、多くの女性に検査に行くよう奨励していくことがより重要な鍵となる。