スペースとは敵味方の選手がいない、空いている場所のことを指す。攻撃の時はこのスペースを有効に使うことが重要になる。例えば、味方の選手が今いるところにパスを出した場合、パスの受け手はボールが来るまでの間、その場でじっとしていなければならず、相手選手が近づいてきてプレッシャーをかけられる可能性が高い。だがスペースにパスを出した場合、ボールが移動する間に選手も移動することができる。もちろん味方も相手ボールを追えるが、味方の方が行動を予測できる分有利なのである。
スペースを作る(スペースメイキング)というのは、ボールを持っていない選手が動くことによってスペースを生み出すことをいう。上の図を見てほしい(図中のAがボールを持っている選手、B・C・DはAの味方、X・Y・Zは相手の選手)。
図1では、B・C・DがそれぞれX・Y・Zにマークされているため、Aはパスを出すところがない。だが、図2のようにCが矢印の方向に動くことによって、CをマークしているYも同じ方向に動き、CとYが元いた場所にスペース(■)が生まれる。そこへDが走り込むことでボールをもらうことができる。このBのような動きを「スペースを作る動き」と呼び、これをより複雑にした動きがサッカーの試合のなかでは行われている。
「スペースを作る」という意味で、日本語では「スペースメイキング」という言葉を使うことが多いが、イングランドでは、「create a space」(スペースを作る)、「Exploit a space」(スペースを利用する)といった表現を良く使う。
攻めている場合は、相手陣内のスペースに対してドリブルやパスを仕掛けると有利になり、守備をするときは自陣内のスペースを相手に使わせないようにする。つまり、サッカーとはスペースのつぶし合いで、スペースをうまく使えるチームが強いチームだと言える。